5巻21話~亡者が飲む最後の水

5巻21話~亡者が飲む最後の水  むかしむかし、ある険しい山に、みんなから仙人と呼ばれるおじいさんが住んでいました。 このおじいさんは、山を登って来る人たちの道案内をして暮らしています。  ある夏の晩の事、おじいさんは山の下から聞こえて来るおかしな声に目を覚ましました。(こんな夜ふけに、何の声だろう)…

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第21話~おまじないになる夏野菜って何?

第21話~おまじないになる夏野菜って何?         ~ ヒントは、あの妖怪の大好物!~ この記事に合いの手する人 妖 夏の暑い時期に、野菜にあやかって、乗り切ろうとする儀式があるのをご存知ですか。  知らない! どんな儀式だろ…

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5巻21話~ぶしょう比べ

5巻21話~ぶしょう比べ  何をするにも、めんどうがる男がおりました。 ある日、観音(かんのん)さまにお参りに行き、途中で腹が空いたので茶店に寄りましたが、さて、食うのがめんどうくさい。 そこでにぎり飯にしてもらい、ふところに押し込んでもらいました。 腹が減ったまま道を歩いていますと、向こうから腹が減った様…

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幽冥···(五巻)   

幽冥···(五巻)  第三十一話~第三十四話 「釈聞新よ、なぜ私が、一番最初の裁判に立ち会っているのか、わかりますか?。」 不動明王は、やさしい声で俺に尋ねた。 「そりゃ、まあ、その・・・インパクトの強さでしょう。この裁判所に入ってきて、まず驚いたのは、不動明王様が座っていた、ということです。おそ…

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5巻20話~海坊主にあった船乗り

5巻20話~海坊主にあった船乗り  むかしむかし、徳蔵(とくぞう)という船乗りがいました。 船乗りの名人として知られ、徳蔵の操る船は、どんな嵐も乗り切り、これまで一度として遭難(そうなん)した事はありません。 だから船主たちは、大事な荷物を運ぶ時、必ず徳蔵の船を選ぶほどです。 しかし、そんな徳蔵にも…

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5巻20話~笑い事ではない

5巻20話~笑い事ではない  泥棒が、ひどく貧乏な家に入りました。 どこを探しても、何も取る物がありません。 その家の主人は、ござのふとんをかぶってタヌキ寝入り(→寝たふりの事)をしています。「ええい、まったく。こんなに何もない家は、初めてだ!」 泥棒が文句を言うと、寝ていた主人が思わずくすくすっと笑いまし…

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古都20話~『地獄地蔵 』

古都20話~『地獄地蔵 』     ~人を苦しみから救うお地蔵さん~ 地元の人や観光客、修学旅行生で賑わう京都の繁華街、三条寺町。その一角に、たくさんの赤い提灯が訪れる者の心を和ませてくれる「矢田寺(やたでら)」があります。 この矢田寺は700(文武天皇4)年、奈良の…

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5巻19話~魔物のふろしき包み

5巻19話~魔物のふろしき包み  むかしむかし、あるところに、力自慢の荷物担ぎの男がいました。 荷物担ぎの男は大きな荷物を担いでは、「どけどけ、じゃまだ、じゃまだ」と、街道を、我が物顔で行き来していました。  ある日の事、この荷物担ぎの男が峠の茶店で一休みしていると、一人の美しい旅の女が、「その荷物、…

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1巻20話~鬼童丸

1巻20話~鬼童丸(きどうまる) 鎌倉時代の説話集『古今著聞集』などに登場する鬼 『古今著聞集』には以下のように記述されている 酒呑童子討伐で知られる武将・源頼光が弟・源頼信の家へ行ったとき、厠に鬼童丸が捕えられていた。頼光は、無用心だから鎖でしっかり縛っておくようにと頼信に言い、その晩は頼信の家に泊ま…

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5巻19話~わしにもいっぱい

5巻19話~わしにもいっぱい  夜遅く、台所の方からごそごそと音がします。「ははーん、さては、泥棒だな」 この家の主人、武芸(ぶげい)には自信があります。 主人は台所にいた泥棒に飛びかかると、しばらくして泥棒を取り押さえました。「おおっ、えっ、えらく、骨をおらせやがって」 主人が荒い息をしながらいうと、…

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5巻18話~お菊の水

5巻18話~お菊の水  むかしむかし、十兵衛(じゅうべえ)という腕のいい狩人(かりゅうど)が、頭に十六本の角を持つ五郎沼(ごろうぬま)の大蛇を退治して有名になりました。 それに得意になった十兵衛は、ある日、涙を流しながら手を合わせて命乞いをする身ごもった母猿を射ち殺してしまい、そのたたりから十兵衛の…

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5巻18話~ごみ

5巻18話~ごみ  運の悪い泥棒もいるものです。 こんな奴は、たいていおっちょこちょいな奴で、まだ日がくれたばかりだというのに、もう泥棒に入りました。 あんのじょう、たちまち家の主人に見つかり、あわてて逃げ出しました。 ところが家の者も、逃がすものかと追いかけてきます。 とうとう川に追い詰められた泥棒は…

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神剣 25~「骨食」

神剣 25~「骨食」(こつしょく) 「古事記」の時代より、様々な書物に数多くの刀剣や名将らが登場し、日本の歴史とともに今に伝えられてきました。今回紹介する刀剣は、平安時代末期、源頼政(みなもとのよりまさ)が「鵺」(ぬえ)と呼ばれていた不気味な鳴き声の妖怪を退治した説話に登場する「骨食」(こつしょく)です…

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5巻17話~宝蔵寺のお坊さん

5巻17話~宝蔵寺のお坊さん  むかしむかし、ある海辺(うみべ)の村に、宝蔵寺(ほうぞうじ)というお寺がありました。 この宝蔵寺のお金は、お坊さんと村の漁師(りょうし)たちが相談をして使う決まりになっていたのですが、新しくやって来たお坊さんが漁師たちに内緒で、自分勝手にお寺のお金を使ってしまったので…

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23~震旦の僧長秀、この朝に来て医師として仕えさせられる話

23~震旦の僧長秀、この朝に来て医師として仕えさせられる話 今回の説話は『今昔物語集』の「震旦の僧長秀、この朝に来て医師として仕えさせられる話」。10世紀半ばの村上天皇の治世に、唐から来朝した僧であり医師でもあった長秀が、本朝で初めて「桂心」を見付け、医薬として用いたという話。桂心は桂皮、桂枝ともいわれ…

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5巻17話~おなら

5巻17話~おなら  風の強い、ある晩の事。 泥棒がえんの下にもぐり込んで、みんなが寝静まるのを待っていました。 だんだん風が強くなってくると、表の戸に風が当たって、「ぶううー、ぶううー」と、鳴りました。 それを聞いた亭主が、「今の音は、お前のおならか?」と、奥さんに聞くと、奥さんは怒って言いました。「…

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5巻16話~人を襲う大ネコ

5巻16話~人を襲う大ネコ  むかしむかし、紀州の国(きしゅうのくに→和歌山県)の熊野(くまの)の山に、トラに似たけものが住んでいると言われる大きなほら穴がありました。 そのトラに似たけものは山のキツネやタヌキをエサにしていましたが、やがて山のキツネやタヌキが少なくなると村へやって来て、村人の子どもたちを襲…

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1巻19話~火車···かしゃ

 1巻19話~火車···かしゃ 葬式していると何処からともなく現れて死体を奪って行く妖怪さん。死体を奪ってその後どうするのか。死者の国へ連れて行くのか、それとも魍魎(もうりょう)のように食べちゃうのか。猫の変化のようである。 が、なぜ火車?車もないのに火車?火の車はどこ? &n…

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5巻16話~だくだく

5巻16話~だくだく  ひょうたん屋のごん三郎のところに、泥棒が入ろうとしています。 するとそれに気づいたごん三郎が、戸の内側でヤリをかまえて泥棒が来るのを待っていました。 今か今かと待ちかまえていますが、どうしたわけか、泥棒はなかなか入ってきません。(・・・おせえな) いいかげん待ちくたびれた頃、やっ…

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5巻15話~ギバ

5巻15話~ギバ  むかしむかし、尾張の国(おわりのくに→愛知県)のある宿場町の河原で、街道(かいどう)で働く若い馬子(まご)たちが自分たちの馬の健康の為におきゅうをすえていました。 河原には三十頭ばかりの馬がいて、おきゅうの順番が来るまでのんびりと草を食べています。  その時、一頭の白い馬が急に空へ駆け…

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