1巻20話~ひょうたんの大入道
むかしむかし、ある浜辺に、一人の漁師が住んでいました。 漁師はいつもの様に浜辺で魚を釣っていましたが、どうしたわけか今日は一匹も釣れません。「仕方ない、今日はあきらめて帰るか」 漁師がさおを引き上げようとした、その時です。 ぐぐっ!と、さおに確かな手応えがありました。「…
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第3話~ 鬼と穏
京都には 鬼の伝説が数多くあります、 羅生門の鬼· 茨木童子 ·大江山の鬼 ·酒呑童子 など······
それでは オニって何なんでしょうか···「 それでは、オニについて、 考えてみましょう」
死者の霊。恐ろしい形相をし、人を害して食うという。名前は「 隠(おに)」、姿が 頭…
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1巻20話~棚
「この間、お前につってもらった棚が落ちてな、大騒ぎだったぞ。あんな下手くそな棚は、見た事がない」「はて? そう簡単に落ちるはずはないんだが、・・・あっ! さては上に、何か乗せたな」
おしまい
See You Again by-nagisa
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1巻19話~古い木まくら
むかしむかし、江戸の深川(ふかがわ)に、人の住んでいない空き家がありました。 なかなかに立派な家なので、一人の医者が引っ越してきました。 ところが引っ越ししてから何日かたつと、医者は体の具合がだんだん悪くなっていったのです。「まあ、長い間空き家だったので、湿気が多いのであろう…
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8~「壺切剣(つぼきりのつるぎ)」
皇室では生前退位や天皇崩御の際に、三種の神器の「草薙剣」(くさなぎのつるぎ)と「八尺瓊勾玉」(やさかにのまがたま)の2つを継承する「剣璽等承継の儀」(けんじとうしょうけいのぎ)が行なわれるなど、天皇が相伝(そうでん:代々受け継いで伝えること)するものがあります…
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1巻19話~言いそうな顔
夜の涼み台(→涼む為に使う腰掛け)で、パチリパチリと碁(ご)をうっていますと、横から見物している男がさかんに口を出します。「ああ、そこは駄目だ」「そこだ、そこに置くんだ」 やがて、碁をうっていた人たちが怒って言いました。「おい、しばらく黙っていろ」「・・・へい。すみません」 …
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1巻18話~ニンジンの始まり
むかしむかし、一人一人の馬引きが、いつもの様に馬の背中に米俵を積んで森の中を歩いていると、♪カラン、コロン♪カラン、コロンと、どこからか下駄で歩く音がして、それを聞いた馬が急に動かなくなってしまいました。「どうした?」 馬引きが馬に声をかけようと振り返ると、何と馬のす…
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7~仁和寺の覚性法親王の寵童千手と三河の話
絵巻物を見ていると、僧に仕える稚児が数多く描かれています。性的対象にもなった稚児ですが、その姿は垂髪にして束ねたものが多く、着物は古くは水干だったそうです。今回紹介するのは、高僧に寵愛された稚児たちのちょっと切ない話。
『古今著聞集』巻第8 好色第11「…
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1巻18話~金のとりい
金蔵(かねぞう)さんのところのおかみさんが、大変な難産(なんざん→出産が大変な事)でした。 そこで近所の人たちが、医者よ産婆(さんば→出産を助け、産婦や生児の世話をする女性。助産婦の旧称。)よと、大騒ぎをしていると、たまりかねた金蔵さんがいきなり井戸ばたへ飛び出すと、頭…
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1巻17話~千匹オオカミ
むかしむかし、甲斐の国(かいのくに→山梨県)に、呉服(ごふく)を売る商人がいました。 静岡の方へ行っての帰り道、富士山のふもとの原っぱを通っているところで日が暮れてしまいました。「まずいな。こんな何もないところで、オオカミでも出て来たら大変だ」 そう言っているところへ、 …
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2夜~天狗 大天狗···てんぐ だいてんぐ
みなさん、ご存知の天狗様。絵本とかに出てくるのもこの鼻の高い天狗様。山伏装束で高下駄を履き、鼻が高く、赤ら顔。風を起こす団扇を持っている。
山で修行中の修験者に、たまたま鼻の高い人がいて、たまたま酒を飲んでいたとき、そ…
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1巻17話~おじいさんとおばあさん
長屋に、耳の遠いおじいさんとおばあさんが住んでいました。 ある日の事。 大家さんが家の前を通り過ぎるのを見たおじいさんは、おばあさんに言いました。「おばあさんや、今通ったのは、大家さんじゃなかったかい?」「いいや、違うよ。あれは大家さんだよ」「おや? そ…
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1巻16話~一月十六日の真夜中
むかしむかし、陸奥の国(むつのくに→青森県)のある村に、万次郎(まんじろう)という、とても気の弱い男がいました。 万次郎は村の誰かがなくなると、今度は自分かもしれないと、いつもビクビクしているのです。
ある日、万次郎は死んだおじいさんから聞いた話を思い出しました…
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其の七 天狗(てんぐ)
怖さ:3 山の妖怪
深山に住む日本で最も有名な妖怪のひとつ。一般的に山伏姿が多く、赤ら顔で鼻が高い。背に翼があり、自由に飛行する。また神通力を使うので神として崇(あが)められたり、人を魔道に導く魔物とされ恐れられた。和歌山各地には天狗にまつわる話が数多く伝承されている。和歌山…
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1巻16話~とんちんかん
「鉄砲(てっぽう)を買ったぞ」 猟師(りょうし)の熊(くま)さんは、うれしそうに横町のご隠居に見せに来ました。「ほほう、これは良い鉄砲じゃな。で、どのくらいだ」「三匁(もんめ)二分(→約12グラム)の玉でさあ」「いやいや、代(だい→代金)の事さ」「ああ、台は、かしの木さ」「いい…
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1巻15話~カッパのかんざし
むかしむかし、紀伊の国(きいのくに→和歌山県)に住むカッパは、他のカッパと違って頭にきれいなかんざしをさしていました。 そのカッパが住んでいる温川(ぬるみがわ)の近くの村に、『しげの』と言う可愛い娘が住んでいたのです。 しげのは、とてもおしゃれが好きな娘です。 村人たちからカ…
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第3話~鬼の色ごとに異なる象徴的な意味
鬼の色のイメージといえば、赤や青ではないでしょうか。たまに緑や黄色が登場することもあるかもしれません。
仏教の世界における鬼には、5種類の色があるそうです。この5色には、仏教における5つの煩悩が当てはめられていて、それぞれに象徴される意味があります。…
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1巻15話~看病
ある時、一人暮らしの八五郎(はちごろう)が病気になりました。「おいおい、八こうの奴が病気だってさ。みんなでお見舞いに行ってやろうじゃないか」 こうして八五郎の友だちが二、三人集まって、お見舞いに行く事になりました。「よう、具合はどうだ? 安心しなよ、おれたちが看病してやるから…
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1巻14話~佐野の舟はし
むかしむかしの平安の頃、上野国群馬郡(かずさくるまのこおり)は佐野(さの)というところに、烏川(からすがわ)をはさんで東に朝日の長者、西に夕日の長者と呼ばれる長者がいました。 この二人の長者は、とても仲が悪かったそうです。
さて、朝日の長者には那美(なみ)という娘がい…
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呪怨その2~『深泥池~得体の知れないモノが存在する場所』
タクシーの運転手が深夜に遭遇した出来事
深夜の京都の街を流していたタクシーがうつむき加減の陰気な雰囲気の若い女性が道路脇に立って、手を上げているのを見つけました。「こんな夜中に…」と不審に思いながらも、その女性の前に車を止め、ドアを…
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