第19話~鬼神(きしん)

神という名前の「鬼神」とは、気性が荒い荒ぶる神のことを意味しています祟る神の種類の総称として鬼神という名前が使われますが、総じて超人的な能力があるため日本では古くから恐れられてきました See You Again  by_nagisa

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第20話~おいてけぼり

 むかしむかし、あるところに、大きな池がありました。 水草がしげっていて、コイやフナがたくさんいます。 でも、どういうわけか、その池で釣りをする人は一人もいません。 それと言うのも、ある時、ここでたくさんフナを釣った親子がいたのですが、重たいビク(→さかなを入れるカゴ)を持って帰ろうとすると、突然、池にガバガ…

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巻三 (34)藤大納言忠家物言女、放屁の事

  今は昔、大納言・藤原忠家という貴族が、隠居する前、 たいそう美しく、魅力に満ちあふれた女のもとへ夜這いして、 愛を語らっているうちに、夜が更けてきた。  昼間より明るいほどの月夜だったから、忠家は思わず御簾をあげて、 部屋の敷居際まで出ると、扇でその女を引き寄せた。 すると女は、高々と屁を鳴らした。  女…

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「岩切(いわきり)」

鬼退治の物語は、子どもに読み聞かせる定番の昔話のひとつ。すでに室町時代には鬼退治の話が存在しましたが、そのうちのひとつが「酒呑童子」(しゅてんどうじ)です。今回は、物語に登場する、酒呑童子退治に佩刀した刀である「岩切」(いわきり)と、その持ち主「藤原保昌」(ふじわらのやすまさ)について紹介します。 …

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トンビとカラスの話

 三助という男が、友だちに言いました。「このあいだ、トンビとカラスが話をしているのを聞いたんだ」「へえー、そいつは珍しい話だ。して、何て言っていた?」「それがな、最初に大家の屋根の上で、トンビが魚を食っていたんだが」「うんうん」「そこへカラスが飛んで来てな、『買った? 買った?(カァー、カァー)』と尋ねたんだ…

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酒呑童子の子(福知山市雲原の民話)

酒呑童子を退治した源頼光は、岩窟に捕えられていた婦女をすべて解放した。しかし、その中の伊予掾経友の奥方という女は心を病んでおり、その上 酒呑童子の子を身籠っていたので故郷に帰ることもできず、雲原南東の集落に住み着いた。里人はこれを哀れんで食物を与えたり、衣服を恵んでいたという。 やがて、女は男児を産んだ。これが鬼童であ…

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第23回 真言「真言は呪文とは違う」

真言というのは日本語ではありません。中国語でもないです。これは、インドの古語なのです。仏教というのは、今から約2500年前のインドで興りました。開祖は、もちろん、お釈迦様ですね。お釈迦様もインドの方ですから、話していた言葉は、当然当時のインドの言葉です。その言葉で教えを説いていたわけですね。 お釈迦様が…

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言霊~悪口

誰しも誹謗中傷されたり、悪口を言われたら良い気持ちにはなりませんよね。 ですが残念ながら人ってそういうものですから、 心配なさらず柳に風と受け流し 気にしない事です。 悪口を言う人程、自分に自信がなく 本当はとっても臆病で 貴方を気にして怖がっているのですよ。 弱い犬程良く吠えます。(^^) …

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井戸掘り

 大きな仕事をするために、田舎から大勢の井戸(いど)掘りや大工たちが江戸へやって来ました。 そして井戸掘りや大工たちは、けちで有名なけちべえさんの長屋(→むかしの集合住宅)に入りました。  ある日の事、けちべえさんが新しい井戸を掘らせようと、井戸掘り職人たちに頼んでみると、「へい。お世話になっていますか…

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