今は昔、越前の国のかふらきの渡し、というところで、 海を渡ろうと、たくさんの人が集まっている中に、山伏がいた。 名を、けいたう坊という。 熊野、御嶽はもとより、白山、伯耆の大山、出雲の鰐淵など、 修行しなかった場所はない、というほどの山伏だった。
この山伏、かふらきの渡しから、舟で若狭湾を越えようとしていたが、 …
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歴史上、名前が何度も変わった面白い刀剣があります。それが「髭切」(ひげきり)です。名前の数だけストーリーがあり、持ち主も平安時代から鎌倉時代に活躍した有名な源氏一族であることから、どこか華々しさを感じる刀剣でもあります。
1、髭切が登場する「平家物語」
鎌倉時代に書かれた「平家物語」(へいけも…
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むかしむかし、旅の侍が一人、村はずれのさみしい野原にさしかかりました。 このあたりには、『朱の盤(しゅのばん)』と呼ばれる妖怪(ようかい)が出るとのうわさです。
「ああ、日は暮れてくるし、心細いなあ。化け物に会わねばよいが」 侍が足をはやめると、「しばらく、お待ちくださらんか」と、後ろから、呼び止める者が…
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ある男が、こんな事を思いました。「銭を拾うととうれしいと言うが、残念ながらおれは一度も銭を拾った事がない。いっぺんで良いから、拾ってみたいものだ」 そして外へ出ると、目玉を皿の様に大きく見開いて町中を探しましたが、やっぱり銭は落ちていません。 そこで男は、「仕方ない。こうなったら自分で銭を落として、それを拾…
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酒呑童子の父とされる伊吹山の鬼
伊吹弥三郎(いぶきやさぶろう)とは、伊吹山に棲む伝説の鬼のこと。
伊吹山の神の子孫とされ、伊吹童子伝説において酒呑童子の父とされている。
滋賀県の伊吹山は、日本神話においてヤマトタケルに致命傷を与えたという伊吹山の神が鎮座することで知られているが、伊吹弥三郎は『御伽草…
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忘れたい辛い過去ほど、向き合わざるを得なくなる時があります。
そうなったら、強い心で受け止め、忘れたい過去に区切りをつけて
未来に向けて、次の一歩を踏み出しましょう。
何があっても前向きに進む事で
救いの手が差し伸べられるものです。
See You Again by_nagi…
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そもそも、お布施って何なのでしょうか。お布施の本来の意味は、文字のとおりなんです。つまり、「布を施すこと」なんです。お釈迦様がいらした頃の出家者たちは、お金を持ったり、使ったりはしませんでした。お釈迦様に従って、その弟子になった者は、ものを買ったり売ったりすることは禁止されていたのです。出家者が個人で所持していいもの…
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「みずーい、水、水はいかがですかー?」 今の様に家に水道がないむかしは、水を売る水売りの声が、あちこちで聞かれていました。
ある日の事、両国橋(りょうごくばし)の上で、侍たちが何やら慌てて騒いでいました。 それと言うのも、侍たちが仕えている主人が、将軍さまに生きたコイを差し上げる事になっていた…
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倉敷市の由加山を根城にしていたという伝説のある妖怪「阿久良王」は、文献によっては「阿久羅王・阿黒羅王」という名前で記されていることもあります悪事の限りをつくして人間を苦しめた妖怪ですが、死の間際に会心すると75匹の白狐となり神の使いとして人々を助けたと言われています
See You Again …
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実在した修験道の開祖「役小角(えんのおづの)」は、強力な能力があり鬼をも操ったと言われていますその使役されたとされる鬼が前鬼・後鬼です。この鬼は夫婦でしたが、悪さをしていたところ役小角に捕まってしまいます前鬼・後鬼は子供を平気で殺す凶悪な鬼でしたが、役小角に自分たちの子供を隠されたことで悲しみを知り改心したと言われて…
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