むかしむかし、都のはずれに、たいそう貧乏な男が住んでいました。 ところがその男の知り合いが、とても出世して遠い国のお殿さまになったのです。 そこで男は、そのお殿さまの家来として、ついて行く事になりました。
「これでやっと、自分にも運が向いて来たぞ」と、喜んでみたものの、男には旅の支度をする金さえありません。 …
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これも今は昔、 筑紫の人が、商売のため、朝鮮半島の新羅に渡った時のこと。 商売を終え、さて帰ろうと、舟で山の際をくだった商人は、 水を補給しようと河口に舟を泊めた。
船端からは、海面に山の影が映っている。 高さは、三、四十丈だから、100メートルとか、150メートルくらい。 その山の上に、身を屈めた虎がこちら…
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平安時代後期、武士が台頭するようになったことで刀剣の需要が高まり、刀工の技も磨かれて優れた名刀が数多く生み出されました。そして武士の政権が確立された鎌倉時代に入ると、「刀剣の黄金期」と言われるようになります。今回紹介するのは、その黄金期よりも少し前、まだ源氏と平氏が激しく争っていた時代の刀剣。持ち主は源義朝(みな…
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若者たちが集まって、こんな話を始めました。「世の中で一番かたい物とは、何だろう?」 一人が、言いました。「そりゃあ、石だろう。あれよりかたい物はない」 すると、別の一人が言いました。、「いいや、石は金づちで砕く事が出来るぞ」「それじゃあ、一番かたいのは鉄だな」「いいや、鉄は削ったり、刻む事が出来るぞ」 する…
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四季は古代から日本人の生活に根付いており、春夏秋冬それぞれの季節と調和した生活を送ってきました。その結果、各季節において様々な日本の行事が誕生。さらに日本の行事に海外から入ってきた文化も融合し、日本独自の地方色豊かな行事も生まれました。毎年巡ってくる季節行事、また人生の節目で行われる日本の行事である人生儀礼についてご紹介しま…
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千年の都、京都には怪しいモノが現れ、人々を襲ったとされる言い伝えがいくつも残されています。その怪しいモノのひとつに「鵺(ぬえ)」という怪物がいました。1981(昭和56)年に公開された、横溝正史原作の「悪霊島」という映画のキャッチコピー、『鵺が鳴く夜は恐ろしい…』を記憶されている方もいらっしゃると思いますが、この…
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生きることの目的は
世の中に出て偉くなることではなく
立派な地位や名誉を築くことではなく
多くの財を成すことでもなく
名を残すことでもなく
与えられた自分の才能で
誰かを一人でも笑顔にすることなのでは、と思います
See You Again by-nagisa
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檀家制度と言うのは、江戸時代の遺物です。江戸時代に、キリシタン対策のために創られたのが檀家制度です。江戸時代、お寺は戸籍係を勤めました。その地域に住む者は、その地域の指定のお寺に戸籍を届け出ることが義務付けられていたのです。それにより、キリシタンを防止したのですね。これが檀家制度の始まりです。このために、その地域…
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むかしは、今の様に家の中に便所はなく、たいていは外にありました。
さて、ある男が急に便所へ入りたくなり、急ぎ足で便所へかけつけると、中から、「エヘン、エヘン」と、咳払いがします。 誰かが便所を使っている様なので、男は仕方なく隣の家の便所を借りようと行ってみると、この便所にも誰かが入っている様で、中か…
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