お花見とは

  「お花見とは」 日本では、毎年春になると、多くの人がお花見をして桜の花を楽しみます。日本人にとって桜は特別な花で、100円硬貨の表側のデザイン、楽曲のタイトルやテーマなど、様々なモチーフとなり愛されているのです。そんな日本の象徴とも言える「桜」を鑑賞するお花見ですが、昔は桜のみならず梅を見る花見も好…

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巻四 (66)白河院おそはれ給ふ事

  これも今は昔、白河上皇が、寝所でお休みになった折、 夢で物の怪に襲われた。「物の怪には、しかるべき武具を枕元へ置くのがよろしいでしょう」 ということで、源義家を召し寄せると、 義家は、黒塗りの檀弓(まゆみ)を一張り献上した。  そうして、その弓を枕元へ立てたところ、 悪夢をご覧になることはなくなった。  上皇…

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第50話~なわ

 むかしむかし、江戸(えど→東京都)に、池城新左衛門(いけしろしんざえもん)という侍(さむらい)がすんでいました。 ある晩、友だちをたずねていってのかえり道、新左衛門が、ちょうど墓場(はかば)にさしかかったとき、「あっ」と、思わず声をあげました。 黒い物が、道の上にころがっているのです。 よく見ると、どうやら人間…

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きりょうじまん

 今日は、暖かい春の日差しが心地よい四月。 上野の山は花見の客で、大賑わいです。 そこへ、大旦那の娘さんが女中(じょちゅう→住み込みのお手伝いさん)を連れて、お花見に出かけました。 この娘さん、なかなかのきりょうよし(→美人の事)なのですが、何かにつけてけちをつけるくせがあります。「ああ、たいしたのはいないね…

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