源頼朝の妻「北条政子の生涯と功績」

「北条政子」(ほうじょうまさこ:別称「平政子」[たいらのまさこ])は、平安時代末期から鎌倉時代初期の女性です。もともとは伊豆の流人であり、その後、鎌倉幕府を創立した「源頼朝」(みなもとのよりとも)と周囲の反対を押し切って結婚。源頼朝の「御台所」(みだいどころ)、つまり正室となった北条政子は、のちの2代将軍「源頼家…

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巻五 (70)四宮河原地蔵の事

   これも今は昔。 山科のとある道ばた、四の宮河原というところに、「袖くらべ」という、商人の多く集まる場所があった。  そこに住む、とある下人が地蔵菩薩をつくったが、 開眼供養まではせず、櫃に入れたまま、 自分の家の奥の間へしまい込んでしまった。 そうして、日々の営みに紛れてしばらく経つうちに忘れ…

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第54話~しっぺ太郎

 むかしむかし、ひとりの旅のお坊さんが、ある村をとおりかかりました。 みれば、田うえどきだというのに、だれひとり、田ではたらいているものがおりません。 ふしぎにおもっていると、その村の庄屋(しょうや)さんの家の前に、おおぜいの村人たちが集まって、なにやらヒソヒソはなしあっています。「はて、なんじゃろ?」 お坊…

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立てば出ます

 ある侍が、使いの途中で便所に行きたくなりましたが、いっしんにがまんして両国(りょうごく)までやって来ました。 両国まで来れば、どこかで用がたせるだろうと思い、ほうぼう便所を探しましたが見当たりません。 ふと橋のそばを見ると、菜(な)っぱ売りが青い顔で座っておりましたので、侍はかけより、「この辺に、便…

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