これも今は昔、とある僧侶が、人様の家を訪問した折のこと。
屋敷の主人が酒などを勧めていると、氷魚の初物が届けられたので、 主人は珍しく思い、これも僧侶へ勧めた。 そうして、主人に何か用事があって、一度内へ入り、ふたたび客の前へ出てみると、 氷魚が不思議なほど減っている。
主人は…
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今日の日本において、最も有名な女武将と言えば「巴御前」(ともえごぜん)でしょう。巴御前は源平合戦のとき、木曽義仲(きそよしなか)軍の一大将として活躍し、その勇猛さは日本各地に伝説が残るほど、語り継がれています。ここでは巴御前と木曽義仲との数々のエピソードともうひとりの女武将「葵御前」の伝説、日本全国にある巴御前ゆかり…
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むかしむかし、あるところに一人の商人がいました。 この商人はとても商売が上手で、あちこちの村をまわるたびに、大もうけをします。 あるとき、お金のいっぱい詰まった行李(こうり→旅用の荷物入れ)をかついで、町へ品物を仕入れに出かけました。 その途中に立派なお宮があると聞いたので、商人はお参りにいくことにしました。 …
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むかしの事でございます。 お白州(しらす)といって、罪人(ざいにん)が裁判(さいばん)を受けるところがありました。
ある時、大勢の罪人たちがお白州に並んで、お裁きを受けていると、罪人たちのあたりで、「ブウゥーーーッ!」と、大きなおならの音がしました。「今の音は何の音だ?! めし取ってまいれ」と、上役人が…
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