第18回 相性と縁「相性と縁は異なるもの」
相性というのは、確かにありますよね。これは、男女の間だけではなく、同性の間でも感じられることです。どうもアイツとは合わない、なぜか気があってしまう・・・・。そういうことって異性間や同性間をとわず、感じられるものです。
でも、特に気になるのは、やはり異性間の相性ですよね。どうせ、お付き合いするならば、相性がいい方がいいに決まってます。好き好んで、相性の悪い方と付き合いたい、と思うへそ曲がりな方は、いないでしょう。
確かに、相性がいいもの同士は、付き合っていても楽しいものです。気が合いますからね。しかし、いくら相性がよくても、いくら気が合うといっても、結婚できるかどうかは別問題なのです。
相性と結婚は、実は別物です。いくら相性がよくても、結婚できるかどうかは別なのです。それは、「縁」が絡んでくるからです。ただ、相性がいいからと言っても、縁がなければ、結婚できることはないのです。また、逆に相性が悪いからと言って、結婚しないかというと、そういうことも無いのですよ。結婚するかどうかは、二人の間に縁がどの程度あるかどうかで決まってくるものなのです。
相性と言うのは、各種占い等で簡単にわかりますよね。これは、異性間だけでなく、社員として雇うのに相性がいいかどうかとか、社内での相性とか、様々です。異性間にしても同性にしても、人間関係は、相性がいい方がいいですからね。相性がいいかどうか、聞きたくなるのも当然でしょう。殊に、異性間の場合は、深刻ですよね。
で、生年月日や名前でその方たちの相性を見てみます。占術で相性は出てきます。いい相性・悪い相性などなど・・・。しかし、私は、「これはあくまでも相性であって、縁ではありません」と書き添えておきます。
そうなんです。いくら相性がよくても、結婚できるかどうかはわからないんですよ、占いではね。相性がいいからできれば結婚したほうがいいとか、この相手は相性が悪いからやめたほうがいい、とは言えますけどね。
だけど、そんなことを言っても縁がなきゃどうしようもありません。また、逆に相性が悪くても縁があれば、避けられない場合もあります。
例えば、あなたがいくらアイドルと相性がいい、と言われても知り合うきっかけがないでしょう。「キムタクと、とぉーっても相性がいいですよ、だから一緒になりなさい」と言われても、そりゃ無理な話ですよね。まあ、これは極端な話ですけどね。
でも、例えば、名前も生年月日も知っている友人なんだけど、この人と付き合えるでしょうか、という質問の場合-これはよくありそうな話ですよね-、いくら相性がよくても、その二人の間が友人止まりの縁ならば、これはどうしようもないですよね。この「縁」については、占いでは出てこない部分なのです。
一口に「縁」といってもいろいろあります。とってもいい縁や悪い縁、腐れ縁、すれ違いの縁など、様々です。大まかに、どんな縁があるかあげておきましょう。
*良縁
これは、まさしく良縁です。とってもいい縁、です。相性は関係なく、いい縁、です。相性がよかろうが悪かろうが、この「良縁」の前では全く意味なし、ですね。まあ、この場合、相性が悪いってことは、あまりないですけどね。いい結婚生活を送りたい、と望む方は、この良縁を早く見つけることが大切ですね。
*良縁だけどすれ違い縁
これは、確かにいい縁なんですが、どうもいつもすれ違いが多い、という縁です。例えば、結婚したのはいいけど、仕事の関係上、生活の時間帯が合わないとか、単身赴任が多いとか、そのようなすれ違いが多い縁です。この縁の場合、無理やりに一緒にいようとすると、ついケンカが生じたり、かえって窮屈を感じてしまう場合が多いようですね。すれ違いがあって、お互い気楽にいられる、という縁です。
ただし、この縁の場合、他に良縁かもしくは悪縁が現れてしまうと、別れの危機が訪れやすいので、十分注意が必要ですね。
付き合っている頃、お互いにすれ違いが多いな、相性はいいのに、一緒にいると楽しいのに、なかなか二人で合う時間を取るのは難しいな、と感じたら、この縁かも知れませんねェ。
*悪縁
これは避けたほうがいい縁です。避けたくても避けられない場合もありますので、注意が必要です。この悪縁で一緒になってしまうと、これは辛いです。別れたくても別れられない、或いは、別れるのにものすごく時間と費用を使ってしまうということがあります。(基本的に、別れるのは難しいですけどね)。できれば、結婚をする前ならば、こういう悪縁は、切っておいた方がいいですね。で、その上で、良縁を探しましょう。でないと、ずるずると悪縁に引っ張られて、泥沼へ・・・・という、最悪な状態にもなりかねませんからね。
*腐れ縁
まさしく腐れ縁です。切れそうで切れない、縁がなさそうである、切れたかなと思っても、またやってくる・・・・・。いつまでたっても、ハッキリしないんですよ、こういう縁は。放っておけば、本当に腐れ縁で、付き合うでもない、別れるでもない、でも関係を持ったりもする・・・・・。いったいどうなってるの?、と聞きたいくらいの、ハッキリしない縁です。その中でも、縁の強弱がありますから、注意が必要です。
この腐れ縁は、上手に運べば、いい結果を招くことがありますので、腐れ縁と言っても、がっくりする必要はありません。付き合い方に注意すればいいのですからね。
また、この場合、相性がモノを言います。腐れ縁だけど相性がいいからがんばりましょう、という場合と、腐れ縁だし相性も悪いからやめておいたほうがいいよ、という場合があります。そのあたり、微妙な縁ですね。
*無縁
これは、縁がない、という場合です。いくら相性がよくても、他の占い師さんにいい相性、といわれても、縁がなきゃ仕方がないですね。あなたがどんなに想い続けていても、縁がないものはどうしようもありません。こういう場合は、さっさとあきらめてよい縁を探したほうが幸せでしょう。
無縁の中には、まったく知り合わない究極の無縁から、知り合うけど仲良くはならない、付き合うけど結婚までは行かない、結婚はしたけどすぐに別れてしまった・・・・など、種類がいろいろあります。
この他にもいろいろ縁はありますが(こまかく分ければ)、基本的にはこのような縁でしょう。
縁は、相性とは別のものです。それは、前世から繋がっているものです。前世で友人だった、前世でも夫婦だった、前世で親子だった、兄弟姉妹だった・・・・などなど。前世での縁の深さがこの世にも反映しているんですね。だから、その縁を無視して、無理やりに結婚しようと思っても、うまく行かないのは当たり前なんです。
ただし、折角の良縁でも、それを受け入れなければ何ともなりません。「これはいい縁ですよ。幸せになれますよ。」といっても、「こんな人いやだ」と言われれば、どうしようもないですからね。また、悪い縁ならば、自ら切ろうとしなければ、切れません。「この人はやめておいたほうがいい、一生苦労するよ。」と言っても「この人が絶対いいんです。」と言われれば、何とも仕方がありません。
でもね、こういうことをしていると、本当に良縁を逃がしてしまい、婚期も逃がしてしまうんですよねぇ。相性がよくて、良縁であるならば、ちょっと付き合ってみてもいいんじゃないかな、と思いますねぇ。まあ、趣味の問題があるから、無理強いはできませんけどね。
ちなみに、こうした「縁」は、同性の中にでもあります。同性であっても、知り合ったり、仲良くなったり、共同で事業をはじめたり、部下にしたり、同僚であったり、そういう間柄の中には、良縁もあれば、悪縁もあるし、腐れ縁もあります。ですから、長続きする間柄や、使いやすい部下や、うまく行かない共同事業ということが起こるわけですね。
また、仕事にも「縁」があります。その人に縁のある仕事、つまり、あっている仕事ならば、何かとうまくいきやすいんです。ところが縁のない仕事、あわない仕事だと、どうしてもうまく運ばない。すぐに止めたり、失敗したり・・・。いい縁の仕事につくことが肝心ですよね。
「縁」は、不思議なものです。縁がなければ、知り合うことも無いし、深く付き合うことも無い。たとえば、このHPを見るも見ないも縁ですからね。縁がなければ、たとえこのHPの存在を知っていても見ることはないでしょう。或いは、見てもなーんとも思わない、とかね。
お釈迦様が覚りを開いてすぐの時、ある人に教えを説くのですが、その人は「そんなこともあるかな」と言いつつ、立ち去ってしまいました。その時、お釈迦様は、「縁無き衆生は度し難し(縁のない衆生は救いにくい)」と歎きます。
お釈迦様ですら、縁のないものは救いようがなかったのです。
縁・・・・縁があるのか、良縁なのか、悪縁なのか・・・・。いずれにせよ、悪縁、と言われたのなら、やはり避けたほうがいいでしょう。また、良縁を願う気持ちは持った方がいいと思います。
まだ、見ぬ良縁の相手を求めて・・・・・ね。
See You Again by_nagisa
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