休題閑話 第四巻(渚の独り言)後記
コメント
宇治拾遺物語が4巻まで終りました。
飽きっぽい性分なので、ここまで続いていることに我ながら驚いてますが、
これも、毎日、たくさんの訪問者数があるためです。
ありがとうございます、ありがとうございます。
さて全15巻のうちの4巻ですが、全198話で考えると69話まで済んだので、
すでに3分の1は訳し終えたと言えるのかもしれません。
がんばれ、自分。
第四巻の後期仏教系の話が多いなあ、と思いました。
特に、お経の文句がそのまま出てきたのは、今回が始めて。
それもすべて法華経なので、意外な感じでした。
平安末という成立時代を考えると、
法華至上主義の日蓮さんはまだ登場してない頃ですが、
それでも、法華経が勧められているのかなあと。
平安末期は「末法の世の中」なので、
阿弥陀信仰がたいへん盛んだった――そういう受験知識があり、
阿弥陀経とかあるはずですが、口にするのは法華経。
貴族階級には阿弥陀信仰が広がっていたものの、
庶民の間では、法華経が盛んだったのかもしれません。
(まー、大半の人は、区別なんかしてないでしょうけど)
印象的な話いずれもほどほどにおもしろく、格別、
これ!
という話が思いつきません。
が、時代風景が思い浮かぶ、
(57) 石橋の下の蛇の事
(65) 智海法印癩人法談の事
(67) 永超僧都魚食ふ事
この辺は、なかなか興味深かったです。
というわけで第五巻以降も、ぼちぼち、のろのろと続けて参りますので、
気が向いた時などに、チラチラとご確認くださいませー!
See You Again by-nagisa
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