宇治拾遺物語 【休題閑話】

第八巻の(渚の独り言)後記
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この第八巻で100話を突破。
まことに、めでたい限りですが、実はまだ半分終ったに過ぎず、
残り93話、ひいひい言いながら、続けるしかありません。
第8巻の(渚の独り言)後記・印象的な話
個人的に、102話の「敏行朝臣の事」が興味深かったです。
なぜ、この敏行の死後が、これほどひどいことになっているのか。
敏行って何者かしら、とあれこれ調べたのですが、
今ひとつすっきりせず、
その点、小説を書く身としては、実に惹かれる人物でした。
それから、記念すべき100話、
下野武正、大風雨の日、法性寺殿に参る事
こちら、今昔物語集の方に、強引な受領の典型みたいにして登場するので、
時代風景が見えて、やはり興味深かったです。
ちなみに
(序) 宇治拾遺物語について
(5) 隨求陀羅尼を額に籠める法師の事
(6) 玉茎検知のこと
(14) 小藤太、婿におどさる
(27) 季通、災いに遭はむとする事
(34) 藤大納言忠家物言女、放屁の事
(36) 山ぶし舟祈返事
(67) 永超僧都魚食ふ事
(69) 慈恵僧正戒壇築かれたる事
(72) 以長、物忌の事
(86) 清水寺に二千度参詣する者、双六に打入るる事
(93) 三條の中納言水飯の事
(100) 下野武正、大風雨の日、法性寺殿に参る事
とりあえず、これらは教科書には出てこない、楽しい宇治拾遺だと思われます。
そんなこんなで
100話を超えても相変らずなブログです。
今後とも良い暇つぶしがご提供できたなら、
勉強させてもらっている的には、たいへん嬉しいですー。
8巻目次
(99) 大膳大夫以長、先駆の間の事
(100) 下野武正、大風雨の日、法性寺殿に参る事
(101) 信濃国の聖の事(上) (中) (下)
(102) 敏行の朝臣の事(上) (中) (下)
(103) 東大寺華厳会の事
(104) 猟師仏を射る事
(105) 千手院僧正仙人に逢う事
See You Again by-nagisa
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