第29回 檀家制度
第29回 檀家制度「こんなものは必要なし」
檀家制度と言うのは、江戸時代の遺物です。江戸時代に、キリシタン対策のために創られたのが檀家制度です。江戸時代、お寺は戸籍係を勤めました。その地域に住む者は、その地域の指定のお寺に戸籍を届け出ることが義務付けられていたのです。それにより、キリシタンを防止したのですね。これが檀家制度の始まりです。
このために、その地域に住む人々は、お寺を指定され、葬式をするのも供養をするのも、その指定のお寺がすることになったのです。こうして、先祖代々のお寺が決まっていたんです。
時は明治に移り、戸籍は役所が扱うことになりました。お寺は戸籍係から解放されたのです。しかし、檀家制度だけは残ってしまいました。先祖からの指定のお寺、というのは、そのまま慣習として残っていったのです。それが、現在も続いているのです。
私は、決して「檀家制度が悪い」と言っているのではありません。ただ、檀家制度にこだわっているお坊さんがいるから、檀家制度なんて必要ない、と言っているのです。
ある檀家寺のご住職さんの言葉です。
「檀家抜けをすると、先祖が怒ってあなたの家を祟りますよ。不幸なことや災難が次々と起こるでしょう。それでもよければ檀家を抜けるがいい。」
これって、もうほとんど脅迫ですよね。こんなことをいわれたら、怖くって檀家寺を変えることなんてできません。坊さんが、こんなことを言って、いいのでしょうか?。これが、同じ坊さん仲間かと思うと、とても残念です。
先ほども書きましたが、檀家制度は江戸時代の遺物です。本来、仏教とは何の関係もありません。ですから、どこのお寺で葬式をしてもらおうと、どこのお寺で供養してもらおうと、全く関係ないのです。どこの檀家になろうと、それは自由なのですよ。
先祖代々から続くお寺でなくても、どこのお寺でもいいのです。どこのお寺で葬式しても、戒名をつけてもらっても、供養してもらっても、先祖が怒ることはありません。ましてや先祖が祟るなど、ありえません。大切なのは、どこのお寺、じゃなくて、しっかり供養してくれるかどうか、なのですから。お寺や宗派が問題じゃないんですよ。そのお坊さんが、しっかり供養してくれるかどうかが問題なのです。
まあ、檀家寺にしてみれば、檀家が抜けるということは、檀家が減るということで、それはそのまま寺の収入も減るのですから、死活問題になりますからね。だから、ついつい語気が荒くなったり、脅しのような言い方になるのかもしれませんね。
しかし、檀家が減らないように日ごろから、檀家の方たちと交流をもったり、努力をすればいいのであって、檀家を脅すようなことは、やっぱり避けて欲しいですよね。
というわけでして、何も檀家寺に縛られる必要はありません。これからは、皆さんがお寺を選ぶことも大切になってくるのではないでしょうか。ナマグサ坊主の寺や、仏教のことをよく知らずに金儲けに走ったり、欲望丸出しのお寺は、見切りをつけたほうがいいかもしれませんねぇ。
See You Again by-nagisa
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