幽冥···(五巻)
第三十一話~第三十四話
「釈聞新よ、なぜ私が、一番最初の裁判に立ち会っているのか、わかりますか?。」
不動明王は、やさしい声で俺に尋ねた。
「そりゃ、まあ、その・・・インパクトの強さでしょう。この裁判所に入ってきて、まず驚いたのは、不動明王様が座っていた、ということです。おそ…
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幽冥···(四巻)
第二十六話~第三十話
「静かにしろ!、釈尼妙香!。」
「は、はい・・・。」
すぐに注意が来た。自称霊能者のオバサンは、その注意で静かになったようだ。扉が閉められ、あたりは静寂に包まれた。そして、あの声・・・。
「えっ、じ、地獄行きですか?。そ、そんなぁ・・・・。し、知らな…
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幽冥···(三巻)
第二十二話~第二十五話
「あの男はな、消えたんやない。まあ、ここからは消えたんやけどな。そやなぁ、戻った、と言ったほうが正解やな。」
「戻った?。どこへ戻ったんだ?。・・・・まさか、生きていた時の、現世へ戻ったというのか?。」
「そうなのよ。現世へ戻ったの。ただし、生き返…
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幽冥~(二巻)
第十五話~第二十一話
「うわぁー、危ないじゃないか!。」
俺は、そいつを見てビビッた。その目の前に現れた男は・・・・・男なんだろうか?。否、人間じゃないぞ、コイツ・・・・。そいつは、身体は確かに人間のようだったが、頭が猛牛なのだ。牛なのである。俺は自分の頭がおかしくなったのかと…
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幽冥~(一巻) 第一話~第十四話
あれは何の音だ・・・・?どこかで聞いたことがあるような・・・・・。
あぁ、あれは仏壇の鈴(りん)の音だ・・・・。
りーん、りーん、りーん、りん、りん、りんりんりんりんりりりり・・・・・。
りーん、りーん、りーん・・・・・。
俺は、その音で目が覚…
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第十四夜~陰摩羅鬼の棘···後夜 (おんもらき)
「私のことかっ、それは!、私が歪んでいるっていうのかっ!、もう、どいつもこいつも、私をバカにしやがって!」女は、立ちあがってマスターを睨んだ。「くっそ、…
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第十三夜~陰摩羅鬼の棘···前夜 (おんもらき)
その女は雑貨店から広い通りに出てきた。眉間にしわが寄って、口が曲がっていた。小声で「ふん、失礼な店員だわ。あんな店員を雇ってる…
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第十ニ夜~塗仏の内 ···後夜
「ふ、ふざけるな・・・・身体が・・・しびれる・・・・。頭が・・・・くっそ~・・・う、訴えて・・・やる。い、違法な薬に・・・」男はそういうと、床に倒れこんだのだった。「失礼な、薬なんて使ってないのにねぇ。まあ、ちょっと呪いが効きすぎたようではありますが・・・」マスターは手に…
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第十一夜~塗り仏の内···前夜 (ぬりほとけのなか)
「ふん、噂は本当だったんだ。本当にこんなBarがあったんだ。まあ、まだ噂のすべてが本当だったとは限らないがな。それにしてもふざけたBarだな。なにがBo…
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第十夜~絡新婦の毒···後夜
「誰が毒女だっていうのよ~、えっ、誰のことよ!」女はふらふらと立ちあがって、マスターを睨みつけて言った。「決まっているでしょう。あなたですよ」にこやかにマスターは答えた。「キーッ!、私が毒女だって!、お前、許さねぇぞ!」「許さない・・・別に許してもらおうとも思いませんし…
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第九夜~絡新婦の毒···前夜
「いらっしゃいませ」「久しぶりね」バーテンとその女は同時に言った。そのBARの入口には、背の高い男が立っていた。女はカウンターに座っていた。彼女は、男の方を見向きもしないで「私に会いに来たんでしょ」と冷たい口調で言った。男は「ふん」と鼻で笑いながら女の隣に座った。「…
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第八夜~鉄鼠もどき···後夜
「くっそ~、どいつもこいつも俺をバカにしやがって、俺のことを虚仮にしやがって・・・・。許せねぇ・・・・絶対に許せねぇ」男の眼は、怒りに燃えていた。「何が・・・坊ちゃんにはこの会社を維持することは無理です、だ!。あのクソジジがっ!。俺を何だと思ってるんだっ!。クッソ!…
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第七夜~鉄鼠もどき···前夜
「ここだよな、ここしかない・・・よなぁ・・・。えっと、この通りのこの場所だから・・・」その男はメモを見ながら、その通りのある店のドアの前でブツブツと独り言を言っていた。きっと、そのメモには周辺の地図が書いてあるのだろう。メモから目を離すとドアに向かい、小さな声でため息交じり…
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第六夜~魍魎の家···後日譚
ドアが開いた。「すみません、今日はもう閉店なんですが・・・」「あ、あきまへんか?」「なんだ、あなたでしたか・・・・、どうぞ中へ」カウンターの外に出かかっていたマスターは、カウンターの中に戻った。男は、L字型カウンターの短い方に座った。この男がいつもすわる場所である。男が…
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第五夜~ 魍魎の家···後編
「急がなきゃ・・・。残業がなければもっと早くにこれたのに。あぁ、なんでこんなことで・・・。どうせなら、他のことで来たかった。それにしても、この道を通るのは久しぶりだわ・・・・」そう、その道はBouz Barへ通じる道だった。時刻は午後7時半ころだった。
「いらっしゃいませ、よ…
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第四夜~魍魎の家···前編
「あぁ、なんてこと、こんなに早く見つかるなんて・・・・。どうしよう、まだ5時前だわ。たぶん、開いてないわよねぇ・・・」私はその店のドアの前で佇んでいた。ドアをあけるかどうか迷っていたのだ。店が始まるにはきっと早すぎる。たぶん、今は準備中。そう思ったのだ。なぜならその店はBAR…
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第三夜~冥土酒場 <三途の川>
「ここだよ、ここ。ここにメイドバーがあるんだって」「こんなところにホントにあるのかよ」「最近できたって聞いたぜ~」「ほら、あった。ここだ。ドアにMEID BARってちゃんと書いてあるだろ」「あぁ、ホントだ。よし入ろうぜ。いいんだよなぁ、あの『お帰…
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第二夜~狂骨姫
たぶんこの扉が教えられたBarに違いない。よく見ると、ドアにうっすらと「Bouz Bar」と書いてある。私は、思いきってそのドアを引いてみた。「いらっしゃいませ。Bouz Barへようこそ」その声は、冷たく暗く響いた。やはり来る場所を間違ったのかも知れない・・・と思ったが、もう遅かった。…
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第一夜~姑獲鳥の女
私は目の前のドアを手前に引いた。やっと見つけた・・・そう思いながら。「いらっしゃいませ、Bouz Barへようこそ」「あぁ、やっと、やっとみつけた。話に聞いたとおりだわ」「話に聞いたとおり?。どういうことでしょうか?・・・まあ、立ち話もなんですから、どうぞお入りください。外は雨ですし・・…
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第30回 宗教「宗教は生き方」
辞書や辞典で「宗教」を調べると、たいていは「安心や慰め、心の支え、幸福を得ようとして、神や仏を信仰すること···。」などと解説されていると思います。まあ、これが一般的な解釈でしょうね。で、これで宗教の本質ってわかります? 宗教の意味ってわかりますか?ま、宗教ってこんなものかな…
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