京都市上京区の堀川通一条に位置する晴明神社(せいめいじんじゃ)。その名の通り、祀られているご祭神は、平安時代の高名な陰陽師・安倍晴明(あべのせいめい)です。
古代、大陸から渡来した陰と陽、そして、木・火・土・金・水の五行から、この世界の森羅万象を読み解くという理論体系『陰陽五行思想』を日本独自で進化…
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毎年、梅の香りが漂い始める受験シーズンになると、受験生やその親御さんたちで一際、賑わいを見せる北野天満宮。この神社のご祭神は、平安時代の学者であり、政治家でもあった菅原道真(すがわらのみちざね)ですが、北野天満宮はその菅原道真の霊を鎮めるために、道真を北野の地に祀ったのが始まりだと言われています。
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八坂神社や建仁寺などの観光名所が点在し、高級料亭やお茶屋が建ち並ぶ、東山・祇園。この辺りはその昔、東山の麓にあった埋葬地・鳥辺野(とりべの)の入り口にあたり、“六道の辻(ろくどうのつじ)”と呼ばれていました。それを示す石碑が建つところに建仁寺の塔頭のひとつ、六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)があります。…
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地元の人や観光客、修学旅行生で賑わう京都の繁華街、三条寺町。その一角に、たくさんの赤い提灯が訪れる者の心を和ませてくれる「矢田寺(やたでら)」があります。
この矢田寺は700(文武天皇4)年、奈良の大和郡山にある矢田寺の別院として建立された歴史あるお寺です。ご本尊は816(弘仁7)年に日本で初めて作…
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不思議な話が伝わる清水寺の観音様
東山にある音羽山の中腹に、778(宝亀9)年に延鎮上人が開山し、798(延暦17)年に坂上田村麻呂によって創建された清水寺。世界文化遺産に登録され、いつの季節も訪れる人で賑わっていますが、“清水の舞台”で有名な本堂の東に立っている観音様にはある不思議な話が言い伝…
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「われ魔界に堕ち、天魔となって人の世を呪わん。人の世の続く限り、人と人を争わせ、その血みどろを、魔界より喜ばん」
凄まじいまでの怨みの言葉を残して、自らこの世を去った崇徳(すとく)上皇。その霊を慰めるお地蔵さまが、左京区聖護院の「積善院準提堂(しゃくぜんいんじゅんていどう)」というお寺に安置されています…
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京都御所の南東にある「行願寺(ぎょうがんじ)」。地元では“革堂(こうどう)さん”と親しみを込めて呼ばれている、天台宗のお寺です。
この行願寺は1004(寛弘1)年に行円上人(ぎょうえんしょうにん)という高僧によって創建されました。
“革堂”と呼ばれる由来は?
どうして“革堂(こう…
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光源氏のモデルになった人物
紫式部の長編小説『源氏物語』の主人公、光源氏。美男子として描かれている光源氏は、もちろん、架空の人物ですが、その光源氏にはモデルとなった人物がいました。その人物とは「源融(みなもとのとおる)」です。
源融は822(弘仁13)年に、第52代・嵯峨天皇の皇子として生…
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石にまつわる「土蜘蛛伝説」
京都市上京区にある、北野天満宮。その二の鳥居の西側にある東向観音寺(ひがしむかいかんのんじ)の境内の一角に、柵に囲われた小さな祠があります。
その中には、石灯籠の火袋(火を灯すところ)とされる苔むした石が収められていますが、この石が、世にも不気味な妖怪「土蜘蛛(つちぐも)」の伝…
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京都のビジネス街にある小さな神社
京都の商業地区の中心地である下京区室町。繊維問屋が多く集まるこの界隈は、行き来する人や車の出入りで日中は賑やかなビジネス街ですが、そんな街の一角に赤い鳥居の小さな神社があります。街の雰囲気からすると、そこにあることがそぐわないような、妙に違和感がある神社ですが、その…
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京都の中でも人気が高い観光地、「嵐山」。渡月橋、天龍寺、祇王寺、竹林の道など、多くの観光スポットがあって、四季を通じて多くの人が訪れます。ところが、古くから京都に住んでいる人たちは、嵐山に近づきたがらないとよく言われます。一体、それはどうしてなのでしょうか…。
桓武天皇を苦しめた呪いとは?
奈良の平城…
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艶やかな琥珀色をした飴(あめ)。一粒、口に入れると、素朴な甘みが口の中にほわ~っと広がります。
麦芽糖とザラメ糖だけで作られたこの飴は、今から400年ほど前から東山にある六道珍皇寺の門前にあった飴屋で売られていましたが、その飴屋には毎晩のように女の幽霊が現れ、飴を買って帰ったいう伝説が残されています。
夜…
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百叩きの門 (人のうめき声がするお寺の門)
京都市上京区に“出水(でみず)”という地名があります。その名の通り、この界隈には古くから豊富な名水が湧き、かつては造り酒屋が軒を並べたところです。
その出水の西のはずれに、「観音寺(かんのんじ)」という浄土宗の小さなお寺があります。このお寺には…
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千年の都、京都には怪しいモノが現れ、人々を襲ったとされる言い伝えがいくつも残されています。その怪しいモノのひとつに「鵺(ぬえ)」という怪物がいました。1981(昭和56)年に公開された、横溝正史原作の「悪霊島」という映画のキャッチコピー、『鵺が鳴く夜は恐ろしい…』を記憶されている方もいらっしゃると思いますが、この…
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『花山トンネル ~あの世とこの世を繋ぐ場所』
東山から山科へ抜ける国道1号線・東山トンネルに沿って、ひっそりと小さなトンネルが通っています。このトンネルの名は「花山トンネル」。「花山」を“はなやま”と読む人が多いようですが、正しくは“かざん”と読みます。この「花山トンネル」は京都でも屈指の心霊スポッ…
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京都市の北西に、平安時代以前より織物が盛んだった「西陣(にしじん)」。西陣は高級絹織物、“西陣織”の産地として、日本のみならず、フランスのリヨン、イタリアのミラノと並び、世界的にその名声を誇っています。その西陣の一角に“鳴虎(なきとら)”と呼ばれる浄土宗のお寺、「報恩寺(ほうおんじ)」があります。
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京都市山科区の北西部になんともオドロオドロシイ地名があります。その地名とは「血洗町(ちあらいちょう)」。
字を見るからに何かいわくがあることが間違いなさそうな地名ですが、その由来は今もこの地に残る「血洗池(ちあらいいけ)」の伝説から来ていると言われています。 &n…
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京都市下京区にある命婦稲荷神社(みょうぶいなりじんじゃ)の境内に浮気封じに御利益があると言い伝えられている井戸があります。
この井戸は「鉄輪井(かなわのい)」と言い、別名“縁切井戸(えんぎりいど)”とも呼ばれています。この井戸の水を縁を切りたい人に飲ませると、その人との縁が切れると言われています。
今は井…
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市内を南北に走る鞍馬街道を北へ、北山の住宅街を抜け、宝ヶ池の西側に広がる湿地帯の中央に深泥池はある。周囲1.5Km、面積9haの京都最古の天然池で、氷河期からの動植物群が生き続けているというのだから、驚きだ。池はその名のとおり、泥が数メートル堆積し、足を踏み入れると抜け出せない、底なし沼だといわれる。そして、この池を…
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深夜の京都の街を流していたタクシーがうつむき加減の陰気な雰囲気の若い女性が道路脇に立って、手を上げているのを見つけました。「こんな夜中に…」と不審に思いながらも、その女性の前に車を止め、ドアを開けると、その女性は滑り込むようにすぅーと乗り込んできて、うつむいたまま、消え入るようなか細い声で「深…
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