"魔界都市-(京)"の記事一覧

『京都人は嵐山に近づかない』

京都の中でも人気が高い観光地、「嵐山」。渡月橋、天龍寺、祇王寺、竹林の道など、多くの観光スポットがあって、四季を通じて多くの人が訪れます。ところが、古くから京都に住んでいる人たちは、嵐山に近づきたがらないとよく言われます。一体、それはどうしてなのでしょうか…。 桓武天皇を苦しめた呪いとは? 奈良の平城京か…

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『幽霊子育飴~飴を買いに来る幽霊』

艶やかな琥珀色をした飴(あめ)。一粒、口に入れると、素朴な甘みが口の中にほわ~っと広がります。 麦芽糖とザラメ糖だけで作られたこの飴は、今から400年ほど前から東山にある六道珍皇寺の門前にあった飴屋で売られていましたが、その飴屋には毎晩のように女の幽霊が現れ、飴を買って帰ったいう伝説が残されています。 夜な夜…

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百叩きの門

百叩きの門 (人のうめき声がするお寺の門) 京都市上京区に“出水(でみず)”という地名があります。その名の通り、この界隈には古くから豊富な名水が湧き、かつては造り酒屋が軒を並べたところです。 その出水の西のはずれに、「観音寺(かんのんじ)」という浄土宗の小さなお寺があります。このお寺には…

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『鵺(ぬえ)~四獣が合体した怪物』

千年の都、京都には怪しいモノが現れ、人々を襲ったとされる言い伝えがいくつも残されています。その怪しいモノのひとつに「鵺(ぬえ)」という怪物がいました。1981(昭和56)年に公開された、横溝正史原作の「悪霊島」という映画のキャッチコピー、『鵺が鳴く夜は恐ろしい…』を記憶されている方もいらっしゃると思いますが、この…

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花山トンネル

『花山トンネル ~あの世とこの世を繋ぐ場所』 東山から山科へ抜ける国道1号線・東山トンネルに沿って、ひっそりと小さなトンネルが通っています。このトンネルの名は「花山トンネル」。「花山」を“はなやま”と読む人が多いようですが、正しくは“かざん”と読みます。この「花山トンネル」は京都でも屈指の心霊スポッ…

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『つかずの鐘の哀しくも、恐ろしい物語』

京都市の北西に、平安時代以前より織物が盛んだった「西陣(にしじん)」。西陣は高級絹織物、“西陣織”の産地として、日本のみならず、フランスのリヨン、イタリアのミラノと並び、世界的にその名声を誇っています。その西陣の一角に“鳴虎(なきとら)”と呼ばれる浄土宗のお寺、「報恩寺(ほうおんじ)」があります。 …

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『血洗池~3つの伝説話」

京都市山科区の北西部になんともオドロオドロシイ地名があります。その地名とは「血洗町(ちあらいちょう)」。     字を見るからに何かいわくがあることが間違いなさそうな地名ですが、その由来は今もこの地に残る「血洗池(ちあらいいけ)」の伝説から来ていると言われています。  &n…

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悪い縁を絶ち切る井戸

京都市下京区にある命婦稲荷神社(みょうぶいなりじんじゃ)の境内に浮気封じに御利益があると言い伝えられている井戸があります。 この井戸は「鉄輪井(かなわのい)」と言い、別名“縁切井戸(えんぎりいど)”とも呼ばれています。この井戸の水を縁を切りたい人に飲ませると、その人との縁が切れると言われています。 今は井…

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深泥池

市内を南北に走る鞍馬街道を北へ、北山の住宅街を抜け、宝ヶ池の西側に広がる湿地帯の中央に深泥池はある。周囲1.5Km、面積9haの京都最古の天然池で、氷河期からの動植物群が生き続けているというのだから、驚きだ。池はその名のとおり、泥が数メートル堆積し、足を踏み入れると抜け出せない、底なし沼だといわれる。そして、この池を…

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深泥池~得体の知れないモノが存在する場所

  深夜の京都の街を流していたタクシーがうつむき加減の陰気な雰囲気の若い女性が道路脇に立って、手を上げているのを見つけました。「こんな夜中に…」と不審に思いながらも、その女性の前に車を止め、ドアを開けると、その女性は滑り込むようにすぅーと乗り込んできて、うつむいたまま、消え入るようなか細い声で「深…

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