後編~雨66夜~丑時参(うしのときまいり)
日本に古来伝わる呪術の一種
丑の刻参り(うしのこくまいり)、丑の時参り(うしのときまいり)とは、丑の刻(午前1時から午前3時ごろ)に神社の御神木に憎い相手に見立てた藁人形を釘で打ちつけるという、日本に古来伝わる呪いの一種。典型では、嫉妬心にさいなむ女性が、白衣に扮し…
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後編~雨65夜~長壁(おさかべ)
姫路城に住むといわれる妖怪
長壁姫(おさかべひめ)は、日本の妖怪。姫路城に隠れ住むといわれる女性の妖怪である。小刑部姫、刑部姫、小坂部姫とも。
物語
江戸時代の作品
怪談集『諸国百物語』(1677年)
「おさかべ」ではなく「城ばけ物」と呼ばれ、男女含むさまざまな姿で現れた…
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後編~ 雨64夜~玉藻前(たまものまえ)
鳥羽上皇の寵姫であったとされる伝説上の人物
玉藻前(たまものまえ)は、平安時代末期に鳥羽上皇の寵姫であったとされる伝説上の人物。妖狐の化身であり、正体を見破られた後、下野国那須野原で殺生石になったという。
玉藻前のモデルは、鳥羽上皇に寵愛された皇后美福門院(藤原…
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後編~雨63夜~入内雀(にゅうないすずめ)
入内雀(にゅうないすずめ)または実方雀(さねかたすずめ)とは、平安時代の歌人である藤原実方の伝承にある怪鳥]。
藤原実方は一条天皇の侍臣でもある名高い歌人だったが、藤原行成に陰口を叩かれたために殿上で行成と口論になり、行成の冠を奪って投げ捨てるという失態を演じたため、京…
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後編~雨62夜~寺つつき(てらつつき)
寺つつき(てらつつき)は、鳥山石燕の妖怪画集『今昔画図続百鬼』にある妖怪で、啄木鳥のような怪鳥。
『今昔画図続百鬼』より「寺つつき」
四天王寺や法隆寺に現れ、嘴で寺中をつついて破壊しようとしていると言われる。
古来の神々を信仰していた物部守屋が、聖徳太子と蘇我馬子に討伐され…
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後編~ 雨61夜~般若(はんにゃ) 『今昔画図続百鬼』より「般若」(はんにゃ)
般若は経の名にして苦海をわたる慈航とす
しかるにねためる女の鬼となりしを般若面といふ事は、葵の上の謡に、六条のみやす所の怨霊行者の経を読誦するをきゝて、あらおそろしのはんにや声やといへるより転じて、かくは称せしに…
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後編~雨60夜~橋姫(はしひめ)
『今昔画図続百鬼』
橋姫の社は山城の国宇治橋にあり
橋姫はかほかたちいたりて醜し
故に配偶なし
ひとりやもめなる事をうらみ、人の縁辺を妬み給ふと云
橋姫伝説は水神信仰と密接なかかわりがあり、多くの地域に存在している。
その中でも特に有名なのが…
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後編~雨59夜~酒顛童子(しゅてんどうじ)
酒呑童子(しゅてんどうじ)は、丹波国と丹後国の境にある大江山、または山城国と丹波国の境にある大枝(老の坂)(共に京都府内)に住んでいたと伝わる鬼の頭領、あるいは盗賊の頭目。酒が好きだったことから、手下たちからこの名で呼ばれていた。文献によっては、酒顛童子、酒天童子、朱点童…
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後編~雨58夜~覚(さとり)
覚(さとり)は、日本の妖怪の一つ。鳥山石燕による江戸時代の妖怪画集『今昔画図続百鬼』に記述があるほか、日本全国で人の心を読む妖怪として民話が伝えられている。
飛騨や美濃(後の岐阜県)の山奥に、人間の心を読む妖怪「覚」が住むと述べられている。
飛騨美濃の深山に玃(かく)あり 山人呼ん…
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後編~雨57夜~水虎(すいこ)
鳥山石燕『今昔画図続百鬼』には、「水虎はかたち小児のごとし。甲は綾鯉(せんざんこう)のごとく、膝頭虎の爪に似たり。もろこし(唐土)速水の辺(ほとり)にすみて、つねに沙の上に甲を曝すといへり」とあり、これは『和漢三才図会』の内容をそのまま下敷きにしており、河童ではなく中国の水虎をそのまま描…
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