「古事記」の時代より、様々な書物に数多くの刀剣や名将らが登場し、日本の歴史とともに今に伝えられてきました。今回紹介する刀剣は、平安時代末期、源頼政(みなもとのよりまさ)が「鵺」(ぬえ)と呼ばれていた不気味な鳴き声の妖怪を退治した説話に登場する「骨食」(こつしょく)です。「ほねばみ」や「ほねくい」、「ほねか…
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現代にまで名を残す刀剣には、戦で使われた物ばかりでなく、優れた行ないに対する褒賞として与えられた物もあります。その中のひとつ、鎌倉時代の軍記物語「平家物語」(へいけものがたり)に登場する「獅子王」(ししおう)をご紹介します。
1、獅子王を授けられた源頼政とはどんな人物か
源頼政(みなもとのよりまさ…
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歴史上の名だたる武将と名刀とは、切っても切れない縁があります。平安時代末期から鎌倉時代にかけての中世日本において、数多くの武将が生まれ、数々の戦が起こり、武将らは刀剣を手に各地で激しい合戦を繰り広げました。朝廷や貴族による中央集権政治が崩れ、武士に覇権が移行していくなかで、二大勢力であった源氏と平氏。平清…
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後世に名を残している勇壮(ゆうそう:勇ましいこと)な武将には、国を変えるような大きな戦いだけではなく、赴いた地で逸話を残す者もいます。今回紹介する刀剣、「祖師野丸」(そしのまる)の持ち主・源義平(みなもとのよしひら)もそのひとりです。源平が争った平安時代後期、その戦乱の中で生きた、源義平と愛刀・祖師野丸に…
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平安時代後期、武士が台頭するようになったことで刀剣の需要が高まり、刀工の技も磨かれて優れた名刀が数多く生み出されました。そして武士の政権が確立された鎌倉時代に入ると、「刀剣の黄金期」と言われるようになります。今回紹介するのは、その黄金期よりも少し前、まだ源氏と平氏が激しく争っていた時代の刀剣。持ち主は源義朝(みな…
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貴族社会から武家社会への過渡期となった平安時代後期に起こる、「保元の乱」(ほうげんのらん)や「壇ノ浦の戦い」(だんのうらのたたかい)など、源氏や平氏、朝廷を巻き込む大きな合戦は、様々な物語の題材になっています。それが「平家物語」(へいけものがたり)や「平治物語」(へいじものがたり)、「保元物語」(ほうげんもの…
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歴史に名を残す名刀の中には、一族の宝として代々大切に受け継がれてきた物が多くあります。絶えず移り変わる無常の世を見つめてきた刀は数々の伝説をまとい、歴史に刻まれ今の世に伝わっています。「盛者必衰」の無常観で描かれた「平家物語」には、「平家にあらずんば人にあらず」と記されるほどの平氏の栄華と、その滅びゆく様が描…
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鎌倉時代の軍記物語であり、登場人物の栄枯盛衰を仏教の無常観をもって描いた「平家物語」は、創作されてから近代まで、多くの人々の心を揺さぶる一大エンターテインメントとして楽しまれてきました。その中で、「髭切」(ひげきり)とともに名刀中の名刀と謳われるのが、今回取り上げる「膝丸」(ひざまる)です。
1、名…
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歴史上、名前が何度も変わった面白い刀剣があります。それが「髭切」(ひげきり)です。名前の数だけストーリーがあり、持ち主も平安時代から鎌倉時代に活躍した有名な源氏一族であることから、どこか華々しさを感じる刀剣でもあります。
1、髭切が登場する「平家物語」
鎌倉時代に書かれた「平家物語」(へいけも…
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古から語り継がれる刀には、史実とされる歴史から、長い時間の中で人々によって伝承されてきた伝説まで、数々の物語があります。特に名刀や神刀、宝刀などと呼ばれる刀には、様々な伝説があるものです。例えば平安時代の公卿(くぎょう:国政を担う職位)にして武官だった坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が所有し、戦で使用し…
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